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2018年6月1日金曜日
キューバ 旅行記42 旅愁のPolo Montañez〜サンクティスピリタス
通りを歩いていて、家の中から漏れてきた音楽に惹かれ、足を止めていると家主の女性に声をかけられた。
「どうしたの?」少し訝しく思っているようだった。
ぼくは焦ってしまい、思わず「写真をとっても良いですか?」などと間抜けな質問をしてしまったが、彼女はごく自然に撮影を受け入れた。
この曲は何かと聞くと、彼女は答えた「Polo Montañezよ」。
スペルを尋ねると家に入るように勧められた。
キューバで耳にするビートの効いたダンスミュージックばかりに食傷気味だったので、哀愁を帯びたアコースティックなメロディが琴線に触れたのだが、実際、それはステレオの置かれた居間の調度と彼女の雰囲気に似合っていた。
彼女は民宿を経営していて空室があるようで、宿泊場所は決まっているかと訪ねてきた。
すでに宿にはチェックインしていて、しかも1泊だけの予定だった。
だけどなかなか雰囲気のある街で、この宿にも泊まってみたかったが、旅も終盤に差し掛かっていて日程変更は厳しかった。
少しの間であったが色々な話をした。ぼくのスペイン語など拙いしそれほどスムーズに会話ができるとは思わないが、旅をしていて相手の話が理解できてこちらも伝えたいことが不思議に伝わることがあって、この時もそうだった。
残りの旅の期間m訪れた先々でPolo MontañezのCDを探したが、なかなか見付からず諦めかけていたところ、ハバナのCDでようやく1枚入手することができた。
CDを手に入れたことであの街でやり残したものを埋められるような気がした。
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