2019年1月13日日曜日

キューバ旅行記54 都市の寂しさ~ハバナ

ハバナに到着した

今回の旅はキューバの東部の都市オルギンから入った

出国する便がハバナ以外見つからず、ハバナinハバナoutでは効率が悪くなるのでなるべく東側から入れる便を探した

そして、さらに東側のサンティアゴデクーバまで行った後は旅行者が利用する長距離バス(Viazul)を使って、西へ向かいながらできるだけ多くの街に立ち寄る
それがこの旅の数少ないテーマであり計画だった

首都ハバナはゴール地点だった
正直なところ、達成感よりも旅の終焉が心を暗くさせた

トリニダード、シエンフエゴスあたりから首都、都会に近づいている印象を受けたが、やはりハバナはその他の都市をはるかに凌駕する規模だった

他の街であったら、それぞれの地に足跡を残したという自負を持って旅を続けていた
しかしここでは表面をフワフワと浮いているようだった
どこか人々との距離が遠く、懐に入っていけないのだ


そんな打ちひしがれた気分でいると、日の沈んだ街に澄んだ眼をした少女が佇んでいた

キューバハバナ街角の哀愁漂う少女
すでに日は沈みカメラのフォーカスを合わせるのすら難しい状況だった

彼女も物悲しい雰囲気を漂わせていた

ぼくたちはお互いの孤独を共有できたのかもしれない

だけど彼女の美しさはぼくを畏怖させた
それが余計に寂しさの度合いを助長させるのだった

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